2016年9月2日金曜日

DEERHUNTER


at ATPのZINE『MONOLITH vol.7』できあがりました。
いつもの通りDEERHUNTER絡みではありますが、音楽FAN ZINE、という括りよりも、紀行文、と前置きしておいたほうがしっくりいくかもしれません。
少し特異な体質の音楽フェス、All Tomorrows Partiesの空気感をパッケージして詰め込んだつもりなので、その雰囲気や臨場感を、少しでも感じてもらえる事ができたら嬉しいです。

VIOLET AND CLAIRE
lilmag 

ZINEのお取り扱いは、上記のお店さんたちにお願いしています。宜しくお願いします。
あと、販売ではありませんが、静岡県三島市のオルタナティブスペースC・I・P大阪のギャラリーPULPでも見ていただくことが可能です。

This is seventh issue of MONOLITH fanzine.
28pages,A5 Size, color pin up.
Main subject is All Tomorrows Parties curated by DEERHUNTER and about their own project.
On the other hand just my travel report.
If you interested in it, Please check it out above shops.Thanks.

今回のDEERHUNTERは、初めて日本に来たというジョージア出身のJavier Moralesと、様々なバンドのサポートで活躍しているパーカッショニストRashaanの2人も引き連れての、6人編成のツアーでした。前回観たときよりもアレンジの幅が豊富になり、更にパワーアップしたバンドサウンドを観せてくれて、かっこよかったです!

難波ハッチでは、Bradfordが冒頭に「I hope We will be come back here」的なことを漏らしながらも、ダンサブルでグラマラス、一種の自暴的さも兼ね添えたようなアグレッシブでパワフルなパフォーミングが素晴らしかったです。
オーディエンスの中には、ATLANTAのレーベル、geographic-northのTシャツを着ている人もいたりして、迎え入れたファンの一人一人の熱量が、まるで呼応していっているかのような、圧倒的にボルテージの高いステージングでした。DEERHUNTERのライブは見るたびに、変化してかっこ良くなっていくので、追いかけるのを止めれないんですよね。

その後、SAVEGESやプロモーターの方たちも交えてのアフターに、私も連れて行ってもらえることになりました。Bradfordはライブ後Jehnny Bethとの対談があったので、終わるまでは、メンバー達と楽屋でまったり待機です。主にLockettとは、お互いの近況とか、脱退したFrankyの新しいバンドOMNILOTUS PLAZAの新作とかの事を、小話を交えつつ聞くことができました。この辺りのことについては、またどこかで何かできれば良いなぁ、と考えています。

気になるメンバーの日本での過ごし方ですが、前日の夜に日本に着いて、大阪ではKING KONGFLAKE recordsに行ってきたみたいです。SPARKSのLPをゲットして、お気に入りのジャパニーズフード、お好み焼きを食べた、とLockettが嬉しそうに語ってくれました。
Mosesにも、ソロプロジェクトMOON DIAGRAMSについて「次のショウとかの予定はあるの?」と聞いてみたら「もう去年したからね。(DEERHUNTERは年内いっぱいツアー中なので)でも、来年とかにできたら良いなと思ってるよ。」と中々ファンには手ごたえありの前向きな返答をいただきました。DJとか日本でもしてほしいですね。
過去にMICE PAREDEやMACHAでの活動経験を持つJoshにも、新旧含め、バンド名の由来や今後のソロの予定なんかも聞くことができました。
既に新しいバンドの構想があるらしく、なんでも、完全にRockの要素を取り去った美しいサウンドメイキングを目指すそうです。DEERHUNTERとは全く違った展開になりそうでこれもまた楽しみですね。


対談が無事に終わり、全員が楽屋に戻ってきたので、荷物を一旦置きに車でホテルへ移動して、エントランスの前で待っていたら、ステージとは打って変わり、真っ白いジャケットとパンツに全身着替えたBradfordが出てきました。ロングテールのジャケットを除けば、東京で見せた衣装と全く同じ服装です。その姿は、煌々としたミナミの夜でもかなり目立ちます。突如降臨したロックスターのカリスマっぷりに、私はけっこうメロメロだったのですが、他の人たちは大爆笑でした。

予約していたお店に到着すると、先に始まっていたSAVEGESとそのスタッフ達が大変盛り上がってました。私はチームクワイエット、JavierとLockettと共にゆっくり、お酒と食事を楽しみました。こういう場面で、他のミュージシャン達ともコミュニケーションが沢山とれるBradfordを見ると、やっぱりバンドの窓口的な事も担ってる存在であることがわかります。

最後にチラッとだけ喋った時、 Bradfordが自分の携帯を取り出して(待ち受けは愛犬のFoxy)さっきあげたばかりの竹村延和さんのアルバムが既にプレイリストに入っている事を教えてくれました。実はLockettとMosesも竹村さんの大ファンで、Bradfordも「これは本当に素晴らしい音楽だよ。ありがとう。」と、お礼を言ってくれました。

次の日は、MosesとBradfordの希望で、禅を体験する為に京都へ行ったらしいです。
Lockettは「僕はあんまりそういうの分からない。」と言ってましたが、HCAでの大量の鈴や「wabi-sabi」を見るからに、この時期の京都の風土や景観をメンバー全員が十分に楽しむ事ができたんじゃないでしょうか。


東京も含め、今回もとにもかくにも楽しい経験ばかりでした!
また次回に期待しながら、引き続き彼らの動向に注目していきたいと思います。

2016年1月9日土曜日

New Zine release that ERECT magazine #005 Exhibition at PULP

 
ERECT Magazine #005のエキシビジョンが、堀江のギャラリーPULPで現在開催中です。
    

ERECT Magazine #005 Release Events Vol.2

「ERECT Magazine #005 Exhibition at Osaka」


2016/1/9(sat) - 1/17(sun) ※closed on 1/13(wed)
sat-mon 13:00-20:00 ※1/10(sun) 11:00-16:30
tue-fri 15:00-21:00
at Pulp (map)


Johannes Vermeerの真珠のあの娘とMona Lisaも待ってます!



気鋭のアーティストさんの展覧に交えて、会場であるPULPでは最新のZINE『Foolish Food Against』をはじめ、QUICKCANAL ZINEのアーカイブも販売させてもらってます。残念ながら音楽FAN ZINEの『MONOLITH』の最新号のリリースはちょっと間に合いませんでした、、、。既に一年半前に8割は完成させていたのですが、読み返してみたら、大分シックネスな内容で、こりゃいかん、と、全部書き直し。今は筆も軽やかに、スムーズに作業を終えているので、このエキシビジョンの開催期間中には出来上がるかも。
最近は諸々の事が落ち着いているので、先行き不安だったこのZINEの完成も日の目を見れることになりそうです。良い感じ♪

とにかくZINEの即売も久しぶりで嬉しいです。INDONESIAのオールドミュージックに浸りながら、ぜひお手に取ってみてください!














ERECT magazine005、グループ展参加アーティストのUC EASTさんのZINEも買えます!




今回も豪華でヴァラエティーに富んだ展示です。多用多種の作品たちは、生で観ると印刷では見えないギミックを発見することができます。新しい年の門出の心にぜひARTを吹き込んでみてください。





2016年1月1日金曜日

My Best Of 2015




新年あけましておめでとうございます。

常日頃から「色んな事をしすぎ!」と、周囲の人たちに心配をかけてて、「そうなんかぁ。」と馴染ませるように自分のペースの変速を試みてみた結果、見事にバランスが崩れちゃって、心療内科にお世話になった2015年でした。

棲み分けって時には必要だけど、考え方や価値観の全く違う人たちと一緒に生きていく為には、周りを尊重するのと同じように、自分の個性も大事にしてあげなきゃいけないんだなぁ、と、実行するにはちょっと難しい、けど当たり前の事、に気づきました。今はそれを咀嚼できたような気がしてめっちゃ元気です。

という訳で、いつにも増して引きこもり気味でしたが、街にでてない分ダウンロード購入も例年より沢山した年でした。以下再生時間での順位です。

10. 星野源 『Yellow Dancer』「未来を踊ろう」というメッセージが気に入って初めて星野源さんのCDを購入してみました。ブラックミュージックへの憧憬と自分の音楽的嗜好の追求、とご本人が解説されてる通り、ソウルフルでありながらGSのレトロさも集約されている良作。音楽遍歴をキチンと押さえながら、何となくミーハーっぽさが醸し出されてるのが、この人らしく楽しく成功している証拠のような気がする。YMOのオマージュくさいジャケと「踊る」というキーワード。世間的にも、今年っぽい空気、を纏っている一枚なんじゃないかと思う。「時よ」の疾走感のあるビートと無責任なチャランポランさは、何にも考えたくなーい、という時ほど心地よく聴けました。9. LOU BARLOW『Brace the Wave』ドラムレス、ウクレレとアコギ中心に六日間の録音で完成されたフォークソングアルバム。相変わらずエモーショナリーな歌声と、時代に似つかわしくないチープさが、まるでSEBADOHのデモを聴いてるような気持ちになります。再婚おめでとうございます。8.COURTNEYBARNETT『Sometimes I Sit And Think, And Sometimes I Just Sit.』SXSWのショウを一目観て「カッコイイ!」と興奮したオーストラリアの女性SSW。カート・コバーンばりのファズ・ギターは言わずもがな、単なるフォロワーじゃなく、その佇まいが彼女の素地っぽいところが魅力的。歌詞カードには、キュートなイラストと共にストレートな歌詞がガツンと溢れてて気持ちが良い。7. JOANNA NEWSOM『Divers』グランドハープの連なる和音がずっしりと重厚なバロック調のサウンドに、突き抜けるように跳ねる歌声とアパラチアンフォークの軽やかな牧歌さ。古い童話の本を開いたような禍々しさがある故に何度も聴いてしまう。制作に関わったNICO MUHLY、DIRTY PROJECTORSと共に集中したい時のBGMとしても活躍してます。6.TENNISCOATS+MAQUILADORA『Healthy In California』家族そろって大好きなので、我が家では日常のいたる場面でTENNISCOATSの音楽が流れています。さやさんの無垢な歌声と、サウンドに溶けて消えていくようなMAQUILADORAの朧げなコーラスワーク。個性の強い二組なのに、自然と耳になじんでいるのが不可思議で素晴らしい。MAQUILADORAのお二人から直接買いました。5.MEW『+−』ジャケットデザインは『And The Glass Handed Kites』から一貫してのM/M。そのビジュアルイメージの打ち出し方と同じく、掴みどころのない変則的なリズムと、一重にドリームポップ、ファンタジー、とは形容したがい優美で冷涼な世界観。「Water Slider」の鬱蒼として後を引きずられるようなメロディを、晴れやかな朝に聴くのがお気に入りでした。 4.GOAT『Rhythm&Sound』
タイトルの通り、音(響?)に対するアプローチがとてつもなくストイック。例えば、スネアドラムを一つ叩くにも、少しのブレやヨレを出さないような緻密さを感じるし、演奏の緩急の付け所のタイミングなども、パズルのピースがピッタリと嵌るような完璧さ。閉じこもった部屋で、音をミチミチに隙間なく詰め込んでひたすら聴いていました。ちょっとビックリするくらいマルチな才能を持った、メンバーでコンポーザーの日野さん(a.k.a YPY)と、ERECT MAGAZINEの大阪枠で一緒に紹介してもらった事は、昨年の中でも思い出深い出来事です。3.MICACHU AND THE SHAPES『Good Sad Happy Bad』
実験的なのだけど49AMERICANSを彷彿させるようなファニーなポップさが絶妙。生き生きと伸びやかなのにナードなムードなのが好感もてる。2.KURT VILE『Believe I'm goin down...』今やBECK、ELLIOT SMITHばりに確固として好きなアメリカのSSW。パーソナルな部分が全開でも、メランコリックだけに陥らず、自身の音楽ルーツでもあるバンジョーを披露したり、普遍的なオールド・ロックの探求に邁進してるような今作。相変わらずの飄々とした憮然さが頼もしい。ライブがとても観たいアクトです。1.DEERHUNTER『FADING FRONTIER』音楽を聴きたくないなぁ、という日もしばしばあって、そういう時はしばらく無音で過ごしてたりするんだけど、そのうちに耳が寂しくなって、イヤホンをつけていつも再生するのが、DEERHUNTERのこのアルバムでした。何にも感じたくなかったのに、聴きすすめていると、目の前に光がうっすらとさして気分も高揚していく感じ。特に「Ad Astra」(困難を克服して栄光を獲得する、という意)は、穏やかなヒス・ノイズから広がり、アウトロにサンプリングした「I Wish I Was A Mole In The Ground」の容赦ない断絶の反転さが、息を飲むほど美しいと思う。インテンスかもだけど、等身大の自分のペースを取り戻すのに最適な一枚でもありました。 


昨年も10枚に絞るのが困難で選出に難儀したくらい豊作でした。
2016年もどうぞ宜しくお願いいたします。