2015年12月21日月曜日

ERECT Magazine 005


今月23日発売のERECT Magazineさんにインタビューを掲載していただいてます。
毎号カッコイイデザインとシーンやカルチャーに対してエッジィな切り込みで、われわれ読者を楽しませてくれているERECT Magazineさんですが、今号はインドネシアと大阪特集。僭越ながらもこのメンバーの中に私も仲間入りさせていただいてます。



生い立ちからZINEで影響を受けたDirtyさんのことなど答えてます。

とっちらかった答えを綺麗に纏めてくださっています。

そしてなんといっても嬉しかったのは、Part of Osakaは英訳付き。
こうやって地方のカルチャーをグッと掘り下げるのは、とても意義のあることだと考えているのですが、それをさらに多方面へアプローチしようとするアグレッシブさが頼もしいです!
お礼にDEERHUNTERのメンバーにも贈ろうと思っています。

一歩も二歩も先行くマガジン
今号もこっゆい内容で読み応え抜群なのですが、以前も自分で紹介した既知の人たち以外に、個人的に新しく面白いと思った記事を、発売前にチョイ見せします。


インドネシアの貴重な音源を紹介しているIrama Nusantar
スカルノ政権下の抑圧の中、いかに自由に音楽を表現をするか、等とても興味深かった。
多様な情報が表面化してきている、と言ってもきっと氷山の一角なんだろうと、この記事を読んでしみじみ思いました。今号についているMix CDも最高です!


ロンドングライムシーンを撮影しているJun Yokoyamaさん。
最近けっこう耳にするグライムと、Jun Yokoyamaさんの感性の同時代性というか。
こういう写真を撮ることが、記録として、資料として、後の文化に重要な影響をもたらすんだろうなぁ、と感じました。

あとはいつもお世話になっているPulp、デザイナーの真壁さんFalusなどの記事もタップリ載っています!



23日には新宿ロフトでリリースイベントもあります!
豪華なパフォーマーに加え本誌とCDも付いて2500円(ドリンク代別)。
このパーティーのフライヤーは東京のパンクス本屋さん、flotsam booksさんもでも入手可能です。
とっても充実した時間になると思いますので、東京近郊の方ぜひぜひ遊びに行かれてください!

来年大阪で行われる関連イベントにはQuickcanalとしてZineで参加できると思います。
これについては年が明けてから、また改めてアナウンスさせていただきますね!


そして大阪の方は26日、HOPKENへ。

2015年もあと少しですが、まだまだ躍動的で刺激的に過ごしていきましょう。
ERECT Magazine005、皆様どうぞ宜しくお願いします!

2015年8月13日木曜日

ZINE『おとなのジン・パーティ』



東京のSUNNY BOY BOOKSさんで行われた 「おとなとZine おとなのZine」の展示の際に作られた『おとなのジン・パーティー』が静岡県、三島のC.I.P Books、Dirtyさんから届きました。

届きました、といっても、本当は一ヶ月以上前に届けてもらっていて、添えてくださった手紙もZineも、何度も読み返しては、作りたい、という欲は募らせながら、作らなければ!という本能めいた渇望ではないことに、自身でも少し残念に思う。

そう言いつつ、前書きに寄せられたDirtyさんの記述

「遅れてきた若者の時間、は去り、わたしはその後の時代に入った。永遠に続くいま、よりむしろ、限定的なこの先の時間=未来、への連なりの中に自分をおいてみることが増えた。」

のくだりには、子をもつ親としての共感と、改めて、自分がこれまで作ってきたことへの原動力にも気付かされたし、自身はまだ、自分が思うおとなの姿では全然ないけれど、表現したいことが変化したことを、あながち残念に感じなくてもいい筈なんだよなぁ、と勇気づけられたりもしています。

表現することの大切さ、と、それを表現している女性や人たち、をずっと紹介し続けている林 央子さんも、以前書いたブログを読んで、Dirtyさんの提案に賛同、このZineを作ることへの意義(という言葉は適切ではないかも?)についてコメントをくださったので、少し時間は経ちますが、貴重なコンテクストでもあるので、掲載します。


「作り手の初期衝動に強い魅力を感じがちな人間として、制作の継続と初期衝動のバランスは、作り手の誰もが抱える大きなテーマだと思っています。

Dirtyさんはご自身の表現メディアと初期衝動の深い関係を自覚された上で、その葛藤を勇気を持って表現されたところに共感した次第です。

これは本質的な問題定義だと思います。

『拡張するファション ドキュメント』編集中も、展覧会キュレーターの皆さんと、ガーリーの成熟について、沢山話し合いました。

結果、作家へのQ&Aの中で長島さんもミランダも、それぞれの言葉で、自分たちの成熟と制作の変化の関連について率直に語ってくださいました。

Dirtyさんの語りかけは、みんなも一緒に考えてみない?という提案がとても素敵でした。

引き続き多くの人たち、表現する女性たちにとって普遍的なテーマたりえると思っています。」

Dirtyさんも央子さんも、このZineに寄稿された他のZinesterの方々も、沢山苦悩したり、日々に不満なんかもあるだろうけど、私は羨ましく思うし、カッコイイと思う。

かくいう私も、思うようにならない今にジタバタしています。
ただ、理想の暮らしや、こうありたい、という、少しの夢や願望は、自分にだって勿論あって。
そこ(未来)に繋がるように、 多角的にいろんな事を捉えたり、そうしていかなければいけない必要性も考えながら、慎重になりすぎず、楽観になりすぎず、自分は、表現しつづける事、を選択していきたいなぁ、と思っています。



2015年3月14日土曜日

【WORKS】Design for PARAMEXICO



中崎町の古着屋さん、PARAMEXICOのフライヤーデザインを前回に引き続きさせていただきました。

今回は和洋の猫3種。

江戸。
お見送り。
追いかけられる。

三者三様の猫猫猫。
ストーリーは各々で考えて楽しんでいただくとして、、、
どれをとってもネコだらけのショップカードです!
良かったらお品物のお供として、ゲットしてやってください。


そんで余談ですが、基本的に自分のスタイリングの軸はPARAMEXICOさんのお洋服です。

ジャストサイズで着れるLadysはもちろん、ダボっと着ても自分にフィットするスタイルができるMensも個人的にオススメ。オーヴァーサイズは着こなしが難しく、特に古着だとルーズになりがちな印象がありますが、PARAMEXICOさんのお洋服は、身長145センチ、ミニマムクラスの私が「これメンズなんですよー。」って言ったら人に驚かれるほど違和感なく着れてます。その中でも、大きめメンズ(なんとXXL)のCOOGIはワンピースとしてフル活用、デザインとカラーも併せて、自分の買い物史上最大のお気に入りです。こういうお洋服の、ドロップショルダーのさじ加減は、本来Ladysでも探すのが困難なのですが、不思議とその塩梅も良くて、サイジングのバリエーションの広さを感じます。あと視力、って意味ではない方の眼の良さ。

今日もお邪魔したら素敵な物が沢山で、テンションだだ上がりでした。
日本でも大ヒットしたブラザーズトリオHansonの1977年のTシャツ。
ネイティブ人物像のシャツは生地感もスムース。
ディスプレイも抜かりない『Ghost World』のドローイング。not for sale
『Big Eyes』Pictures. Not for sale

この絵のレイアウトも抜群です。最近ですが、ONLINESTOREも開始されました!
遠方の方はこちらをご活用いただきまして、大阪近郊の方は、良いお店が立ち並ぶ中崎町まで、是非足を運んでみてください。


2015年3月8日日曜日

anonymous



anonymous(匿名)な物が好きです。

そこに“古いもの”が足されれば、ほぼ完璧で、古着屋さんに赴いては
“見知らぬ誰か”が作った子供のキーホルダー、とか、“見知らぬ誰か”の家族写真など、縁もゆかりもへったくれもないくせに、見つけては高揚して持ち帰ってしまいます。

それらは今、私の趣味の小箱に大事に収められているけれど、元々持っていた人たちやその家族にとっては、とっておきの物であったに違いないし、名声や知識を排したその隙間に“人の生活はクリエイティブ”なのだと最高に感じる。

なので、その人の暮らしを覗き込んでしまう背徳性は味わいつつも、市井の人たちの日々の瞬発的なフィーリングを垣間みる見る事ができるから、「なんでやらんの?」と人様から言及を受けて最近始めたinstagramがめちゃ面白い。

音楽に関しては、“アノニマス・ミュージック”という言葉もあり、そこにはカテゴライズしきれないような、あまりにも生活臭を感じさせるものから、後天的に発掘されたもの、例えばドイツのUrsula Bogner(注*you tube)なんかも、Faitiche Labelのオーナー、Jan Jelinekが見いだす事がなければここに集約されていたのだと思う。
ちょっとこのUrsula Bognerが面白い人なので少し。。。

Ursula Bogner

昼間は製薬会社でまじめに働き、家に帰れば良き妻であり良き母。
愉しみは趣味の電子音楽。
社会的な事や家庭の事をキッチリとこなした素晴らしい女性でありながら、夜な夜な部屋にこもり音源制作に没頭。その白熱した好奇心により蓄積機なども自ら作ってしまう“実験”とも称せそうな数々のワークを残しているが、生涯この事を他言したりする事はしなかった。

どこにでもある家庭に見えて、奥様は電子音楽マニア。その趣味を公言する事もなく、密に、というより、広義の“シーン”には頓着せず、みんなが寝静まった夜に、純粋にひたすら趣味に打ち込むなんて、なんて素敵な事なんだろうか。
今後、なにかの媒体で彼女の記事を見る事はないかもしれないけど、亡くなってから発見された彼女の大切な音源達はとても素晴らしい。エクスペリメンタル、エレクトロ周辺がお好きな方は是非。


反して右は“アイコニック”な存在になってしまったPeter Dohertyの日記、というかコラージュ。イギリスで一緒させてもらったデザイナーさんが「なんか好きそうやし引っ越しするときに重いから。」と譲ってくれた。殴り書かれた文章やドローイングはボロボロで、センシティブでピュアな狂気がはっきりと浮かんでる。「バランスよく。バランスが大事。」と世の中で聞かない日はないくらいだけど、みんなその均衡はどうやって保っているのだろう。努力だけでは事足りない事が多い中で、よく考えてみる。

左はずっと探していたけど見つからない、と思っていたイギリスのスーパーのトマトをいれる紙袋。毎日スーパーに行ってこんな可愛い袋だったら、疲れも少し和らぐのになぁ、と思うので、デザインはとても重要です。

紙ものといえば、人の手の皮脂が染みているんだろうけど古本はグラフィックも含め大好きです。本の記述は書くと長くなるので、また別日に。

大きい声に埋もれてしまいがちだけど、名もなき人が今も世界中のどっかで何かを創造しているんだよなぁ、と想像(ダジャレっぽい語呂)すると胸熱。
自分がZINEという媒体や行為を大切にしているのはその一貫だと思うわけなのです。


で、前回のこれですが、全然メールが来ません。“全然”というには失礼な人たちに協力してもらっているのだけど。まぁ、流れに任せ仕上げる事にします。

2015年2月21日土曜日

Looking for people who were in ATP festival curated by DEERHUNTER


Currently, I seeking some picture and comment for making ATP's zine. Because I went to ATP alone at that time. I could watch only DEERHUNTER and BLACK LIPS and just a few more bands. I couldn't watch many awesome band performances.
If you have it, Could I have you send that to me?


2013年のATP festival curated by DEERHUNTERの写真やコメントを、現在製作中のZINE用に探しています。2年も前なんですけど、もし行った方で送っても良いよ!って方がいらっしゃったらご一報ください。



It was reject my collage, When I was made it my condition was not good as well as my mental. 2年前に不安定な状態のまま作ったコラージュ。作り直そうと思います。

2015年2月1日日曜日

LOTUS PLAZA "Overnight Motorcycle Music"




LOTUS PLAZAの最新音源 「Overnight Motorcycle Music」は、2014年の3月にAtlantaのレコードレーベルGeographic Northからリリースされていた物なのですが、最近Lockettにこの音源について話を聞く機会がありましたので、ご本人に了承を得まして原文と和訳をこちらにも掲載したいと思います。


“オーヴァーナイト・モーターサイクル・ミュージック”
  Commented By Lockett Pundt

I'm glad you like the tape i made! that means a lot! indian paintbrush is just one synthesizer that is played through a delay pedal into a cassette recorder. i then down pitched the cassette so that it was slower and deeper. sort of murky. i wanted it to sound like a motorcycle riding down a freeway alone, late at night. the headlight shines over the flashing white lines and the blur of the indian paintbrush from the side of the road. i wanted it to be a meditative and the listener to feel as though they were the rider. 

このテープを気に入ってくれて嬉しい!この音源には沢山の意味があるよ!
[ Indian Paintbrush ]は1つのシンセサイザーで作られた曲で、カセットレコーダーに最後までディレイペダルで落とし込んで、ゆっくりと、より深くなるようにダウンピッチをかけたんだ。少し暗めにね。
深夜のフリーウェイで、1人でバイクに乗ってるときのような音にしたかった。
フラッシュオーヴァーで白いラインに見えるヘッドライトの光、そして道の端で霞むようなインディアン・ペイントブラッシュ。この曲は、少し瞑想にふけれる物にしたかったのと、聴いている人たちにも、まるでバイクにのって同じような体験をしているように感じて欲しいと思って作ったんだ。

on gemini Pt.1, i played the song twice through, without listening to the other track, and stereo panned the takes. so the changes happen (surprisingly) at the same time in some spots, and at different times in others. i played the two tracks with a guitar and violin bow, which i had never done before, and it gave an old instrument a new playfulness that was inspiring. it's the dawn after the overnight ride. the sun stretches over the horizon and the surrounding hills are now bathed in orange light. 

[ Gemini PT.1 ]は、他のトラックを一切聴かないまま通しで2回演奏してパンニング(音の定位)を施した。すると予期しない事が同じ時間に同じ箇所で起きる。そしてまた別の日に、今までした事のなかったボウイング奏法(バイオリンの弓でギターを引く奏法)を2つのトラックでプレイしてみた。
それは古い楽器で新しい遊びができたような感動があるものだったよ。
太陽が地平線を超えて広がり周囲の丘をオレンジに染める、一晩走った後に見る夜明けのようにね。

overnight motorcycle music was one of the more freeing and enjoyable musical experiences i've had in a while. i had two separate ideas and was able to have fun with them and make something i felt had a narrative. 

「Overnight Motorcycle Music」は今まで持っていた物を解放して、楽しい音楽経験の1つだった。僕は独立した2つの考えを持っていたし、楽しみながら作業していたんだ。
そうしてたら、何か物語のようにも感じて作る事ができたんだよ。




こうして出来た『Overnight Motorcycle Music』、Limited100のカセットテープは完売ですが、デジタルは今でもフリーでダウンロードできます。
http://geographic-north.com/cassette/lotus-plaza/

Shop Kan Kan


Lockettのパートナーで、NICEWEEKENDとしても活動していたShaydeのお店Shop Kan Kanも素敵です。ナチュラルで少しエキゾチックなテイストの、機能性も兼ね添えたツール達のセレクションは元々デザイナーでもある彼女ならでは。デザインが良いのは勿論ですが、オーガニックで素材にこだわった物が豊富なのも嬉しいショップです。小さいお子様がいる方にもオススメです。

 one of favorite art work.お気に入りのジャケ。NICE WEEKENDとLOTUS PLAZAのSplitです。

そんなクリエイティブな2人のもとに新しい家族が生まれ、Lockettの文面は歓びでいっぱいでした。そんな様子にまた更なるフィードバックへの余波を感じつつ、これからの活動への期待は高まる一方です。




LOTUS PLAZAのCUT COPYのカヴァー「Where I'm Going」。リフを聴き重ねる度に気持ちが凪いでいく、アウトロのギターの滑らかなフロウが最高なのです。

2015年1月28日水曜日

Daniel Rossen


メンバー全員のポップセンスのバランスがあまりにも良いので、ややナーディックな傾向ではありながらも、個人的には現代のBEATLESのように思っているBrokklynのバンドGRIZZLY BEAR。そのグッドなメロディメイクの背景に、メンバーのリスナーとしての多様な音楽遍歴の構築と厚みをいつも感じます。

その四人の中の一員で、DEPARTMENT OF EAGLES、ソロとしても活動するDaniel Rossenなのですが、カントリーでシンプル且つ、しっかりとしたソングライティングを基盤にしながらも、バンジョーや爪はじくガットギターの音が、フォークロアでエキゾチックな一面もあり、改めなくとも良いSSWなのは周知ですが、自分にとっても大変好きなタイプのアーティストの1人です。ロー・ファイでチェンバーなサウンドでも、回を重ねて聴いて行く度に、色が増していくような広大性もあって、そこには、彼自身の音楽性の幅の広さが、曲に滲みでて溢れてきているからのような気がしてます。

そのDaniel Rossenがカヴァーしている名曲も、オリジナルに一切の遜色なしの出来映えで、このElvis Presley「Love Me」も、音源として是非リリースしてほしい一曲です。
ウィスパーっぽい優しげな歌声ばかり連想してたDaniel Rossenですが、ライブ映像を観ていると、意外とハスキーでしわがれた男臭さなんかも醸し出していて、この曲もいい具合に哀愁が漂っています。


ジプシーっぽいカラフルさが源泉のように湧き出てくるような、夭折した歌姫Judee Sillの「Water Fall」。こちらは、いつも良い仕事をされるP-Vineさんからオムニバスとして発売されています。他のアーティストがカヴァーした楽曲群も、それぞれ個性が出ていて楽しい愛聴盤です。朝の柔らかな空気にマッチするので、日の光を浴びながらよくかけている一枚です。


CANTでバンドメンバーでもあるChris Taylorに誘われてGRIZZLY BEARに加入するまでは、DEPARTMENT OF EAGLESの前身バンド(まさかのトリップホップ)で活動してたらしいのですが、DEPARTMENT OF EAGLESと言えば、この曲が印象的で有名でもあります。MV制作はBECK『Guero』のアートワークでも知られるMarcel Dzama。ファニーでストレンジな無邪気さと、マットでシニカルなイディオティック感が、楽曲にピッタリです。




左は六年前に購入したDzamaの画集と、右は子供のベッドタイム用にCDもついている絵本です。アウトサイダーアートっぽいウィアードさがあるけど、少し気が抜けるような可愛さもあってどちらもよく見返すお気に入りの作品です。最近までManhattanでエキシビジョンがあったDzamaですが、いつか日本にも巡回してくれたらいいのなにぁ、と常々思います。
そして、Daniel Rossenもツアー中、おそらく日本には来ないので、家でフルリピートして、どっぷり楽曲に浸る日々を過ごそうと思います。


家で楽しめるといえば映画もその1つです。
芳醇なコーラスワークのGRIZZLY BEARの音楽と、主人公たちの想いのコントラストの対比を美しい映像で捉えた2010年の映画『BLUE VALENTINE』。

この映画、結末が見る人の心の在り方で変わってくるので、当時色んな見解を目にしました。

自分自身でさえも気持ちの行き着く先はわからないもので、縁があって結ばれて約束をしたとしても、人の感情は日々変化していきます。
それはごく自然なことで、奪うようなことも、独占することもできない唯一のもの、なような気がします。ただ淡々と、そう考えてしまうと、誰かと生きる事はとても切ない行為に思えるけど、素敵なものを観たり聴いたり、自分がとっても感動したときに、ふと頭の中をよぎる顔、があればそれはとても幸福な事だし、その気持ちがほんのりと淡くても、大切にして生きる事は、自分をつくる土壌にも繋がっていくと思うのです。

オブセッションの複雑さは、いつだって自分じゃない誰かとの間に介在していると思うし、そこから沢山のものたちが産まれていくんだろうなぁ、とこの2人を見て考えさせられます。

長々と連なってしまいましたが、この2人の行方をバッド・エンド以外で想像しています。音楽と共におすすめの映画です。


2015年1月25日日曜日

Fantazista at Pulp


D.K.Z
とは、大友克弘さんとのコラボレーションでも広く知られる河村康輔さんと、双子で制作されているアートユニット、HAMADARAKAのお三方からなるプロジェクトです。大阪堀江のアートスペースPulpにて、24日から開始されている、D.K.Zによる【Fantasista】展に行ってきました。

河村康輔
http://ameblo.jp/zaide/
http://www.eyescream.jp/blog/kawamura

HAMADARAKA
http://hamadaraka.tumblr.com/


一見取りつく島もないような、余りにも均整のとれた完璧なシンメトリーの河村さんのコラージュは、実際に観てみると切り貼りの後が肉感的で生々しく、ある種、生命の烈々とした荒々しさに、気圧されるような迫力さがありました。
そこに絡み合うような、HAMADAKARAさんの鈍色のドローイングは艶めかしく、用紙の色が活きた花びらを重ねたような筆痕は淡く、幽玄的でドリーミーに調和、昇華されています。


1つ1つを目で追うと、エッジィでシャープなパーツで溢れているのですが、ひいて全容を眺めると、絵本を開いた時のようなチルディッシュな感覚にも陥る、何とも不思議な作品達に、少し女性の本質を覗いたようにも感じる展覧でした。

ここ数年、鋭意的な活動を展開されているPulpさん、マイペースな活動をする自分は、ピリリとした心地よい刺激を受けています。皆様、是非行かれてみてください。

D.K.Z [ Fantasista ]

2015/1/24-2/1 
*closed on 1/26
mon-fri 15:00-20:00
sat,sun 13:00-20:00
最新の詳細はPulpPicturesにてご確認ください。


2015年1月7日水曜日

2014年のモノコトと、2015年の抱負です。


大きなアクションはしなかった。と、音楽と共に振り返った昨年末でしたが、新年を迎えて、ゆっくりと1つずつ手に取ってみると、自分が考えていた以上に素晴らしくて貴重な経験をさせてもらってた事に気づかされます。
水戸での拡張するファッション展を筆頭に、東京ではflotsambooksさんの売り子として参加させていただいたARTBOOKFAIR、念願だったlilmagさん主催のZINESTERAFTERNOONも訪れる事ができました。
どことなくインターナショナルな体験とも隔て、地元のギャラリーPulpで見たbirdFriendBとFとMIX展なんかも、カセットテープ熱がリヴァイヴァル中の身としては興味深くて楽しかったです。
普段は自分の文章も読み返したりしませんので、いくらその時に絶対に忘れない、と深く思っていても、その端々を記憶につなぎ止めて置く事は現実には難しく、こうやって実際にモノに触れる事を頼りにして、自分の中にあるコトがまた再び広がっていくような気がしています。
少し前だったら、その頼りなさや移ろいやすさを悲しく受け止めてしまっていたかもしれませんが、年を経るにつれ、何となくそんなものなんだよなぁ、と、全く悲観でも諦観でもなく折り合いをつけられるようになった昨今です。
嬉しい再会も沢山あり、たとえその繋がりが細い糸のようにしか感じれなかった時があったとしても、またいつかには会えるんだなぁ、とインターネットに対して肯定的に感じれる部分も増えてきましたし、古着屋さんにもよく行って音楽も沢山聴きました。
人様からは、しばしばデモーニッシュに映るかもしれませんが、自分でも驚くくらいの遊びっぷりで、何となく学生時代を取り戻せたような気持ちでもあった2014年でした。

英語でも日本語でも、昔からコミュニケイトする、という事が下手で、だからこそZINEという媒体が不可欠なのですが、分かって欲しい、と甘えるばかりではなく、2015年は肩の力も1つ抜きつつ、訥々とでも言葉にして伝えていこうと思います。


まだ雪が残る京都にフラッと1人で行ってきたお正月、この凛とした静けさは、英語では適切な言葉がなく、表現の歯がゆさを感じるところです。


禅のお寺だったのですが、聞くところによるとDEERHUNTERのMosesも禅をしているらしく、あの日本とはまた違うスッとした寒さのイギリスの夏も思い起こします。



明るく楽しく、って事は本当にいいことだと思うし憧れ続けます。でもそこばかりにハイライトを宛てようとすると、とても疲れるしたまに自分を偽ってもしまいます。
本来のモーヴで落ち込みがちな部分も受け入れる事こそが大事な事なんだな、と思えるようになってきました。あまり意気込まずこれからを頑張りたいと思います。


FISHMANS「いかれたBABY」

みんながあなたを覚えていて、私はその中にあなたを見つける。
元気?
そして、それからね、、、
私はそれらから、感じる事ができる。
新しい春、これからの日々、まるであなたのような今日。
あなたは、私にそれらの事を齎してくれる。
真新しい春を。

ハナレグミがカヴァーした方も大好きなのですが、前奏部分に想いの詰まったMARIMARI verの方を添えさせていただきます。
故 佐藤伸治さんのパートナーでもあった彼女のメッセージを、聞いたままですが訳してみました。

本年もよろしくお願いします。