2013年8月28日水曜日

ATP Curated by DEERHUNTER④


ATPから最早二ヶ月経ってますが、シレっと更新いたします。
というか、ブログでATPを書くのは次の回で最後にして、あとはZINEに纏めようと思います。
もちろんブログでも色々書きたかったり、載せたい写真はたくさんあるんですけど、日本に帰ってきてからも時間軸を曲げて、ずっとあの地にひっぱられてる気がするし(まだイギリス時間が身体に残ってるらしく夜中に目が覚める)、そうなるとどんどん思いの丈も深くなってきて、これはもはやZINEにするしかあるまい。となったわけです(ZINEに興味なくて写真とかだけでも楽しみにしてくれてた人いたらごめんなさい)。

という事で、私が観てきた、感じてきたATPの続きは【MONOLITH vol.7】でヨロシクどーぞ。
 
身も蓋もない言い方だけど、二ヶ月ブログを放置してた間に、臨場感のある貴重な動画がyou tubeで沢山アップされてて、そちらのほうが多くの人には解りやすい事かと思うのでブログはありがたくそちらより拝借させてもらいました。




BREEDERS                  
stage1 9.15-10.30                     perform Last Splash!!!
   
かなり前に作ってたこのレイアウトだけは気に行ってるのでそのまま使う。

90年代ど真ん中。が自分的音楽ルーツなわけなんだが、BREEDERSに関してのスタンスはNIRVANAやS.Jonezを介して知って、いわゆる後追い。なお且つ当時は、オルタナ全盛期で特別彼らだけをディグらなかった事もあり、ハッキシ言って今の方が全然聴いてる(すみません)。
でも、なんだかんだBREEDERS界隈は連鎖してるので、直結的に熱狂してなかった私でも、こうしてステージを目前にすると、幼かった当時の記憶が走馬灯のように蘇ってきた。 

身体的に時差ぼけで浮遊感たっぷりとややアシッドな事もあり、気を抜くとメランコリックに耽ってしまふ。いかんいかん、と思いつつ写真を撮るため最前列へレッツラゴ-。年齢層はやっぱし高い!なんてことは全くなくて、私の隣には20代と思わしき可愛い感じの白人のお嬢さんが既に待機していた。ステージを見つめる瞳やフェンスをギュっと握りしめてる手からすごくワクワクしてるのがこちらにも伝わってくる。もちろんDEERHUNTERのFANが圧倒的に多かったんだろうけど、みんなこのバンドも「目撃したい」という心持ちもあったように思う。ここらへんに世代感問わず愛されてるBREEDERSのポップ性見たり。期待感マックスの会場にBREEDERS登場! 

オープニングは「Shocker In Gloomtown」!のっけから奔放で溌剌なプレイに会場大盛り上がり!すっっっごく寒いイギリスの地で自分の体感温度がいよいよグッと高まるのを感じる。Kim Dealは昔に比べてお餅のように、プ~っと二倍位膨らんでたけど、豪傑で天真爛漫なキャラクターは健在。整容とは真逆なんだけれど溢れんばかりの笑顔でギターをかき鳴らす姿がとっても可愛いかった!Kellyは着てるモノも雰囲気も昔と変わらずKimを小粒にして愛らしくした感じ。BREEDERSのリズムセクションのキモであるJim Macphersonも、控え目にはにかんだ笑顔が素敵なおじさまに変貌していた。               

お餅のようにっ!
                                     
                                       そしてなんといっても Josephine Wiggs!!!


   

Experience!と続きたい所だけど、そう思わず口を突いてしまいそうになる程、現在の彼女も当時と見紛うような美しさだった!けして派手ではないが、このクールビューチーさでベースブンブン弾いちゃう辺りがマジでツボ。

再現liveなので構成自体は20周年の記念に発売された『LSXX…』と全く同じなのだが、音源で聴いてたよりはるかにクリアでダイナミックなサウンド。何よりメンバー全員が身体と五感を目いっぱいフルに使い、楽しんでのびのびとプレイしてる事が伝わってきた。途中Kimの提案でJosephineとJimがパートチェンジして演奏したりと、バンドとしては色々あっただろうけど現在はメンバー間の空気もとてもヘルシーなものなんだと感じた。とにかく今までこんなに演者と聴衆が一体となって「歓喜」したliveは経験した事ない!特にDistroted Micが設置された瞬間の興奮の高まりは目に見えるよう。「Cannon ball」はギターリフもヴォーカルもグルーブもポップでエッジィな彼らの代表的なナンバーだけども、ドラッギーな空気は微塵もなく、この日の演奏には生命賛歌のような冴えた高らかささえ感じた。

DrummerなJosephine♥

ステージでは、ほぼMCがなく、持ち時間の総てを演奏に費やしたBREEDERS。本人たちも感極まったのか、終盤にKimが「このアルバムはサンフランシスコでレコーディングしたの…。」と言いながら声を詰まらせた時には、その笑顔の皺がグッと深くなったような気がした。今改めて振り返っても、歴史的な瞬間に立ち会えたのだと実感している。


でも、そんなおセンチはすぐぶっ飛んだのかKimが「私達にもっとプレイする時間を頂戴!!!」とか言い出して、これには舞台裾で観てたBradfordも慌てて「ダメダメダメ!」と手を振りながらあたふたしてた。そのまま「ステージに出てきなさいよ!」と言われ引っ張り出される形でBradfordもステージに登場。「Saints」のイントロになだれ込む。喧々囂々な先輩達の中で少し小さくなってセンターに立つBradfordは、いつもステージで見かけるBradford Coxではなくて、音楽が大好きな1人の少年のようにも見えた。




2013年8月10日土曜日

お寺でBO NINGEN ∇


         本堂に入るの人生でハジメテかもしれん。とか思いながら萬福寺7時。

最初は写真をとって無かったためこれは7時ではないお堂の入口。
萬福寺はPulpと同じく堀江にあるお寺さんなのだけど、わりかしオルタナティブにスペースを解放されていて、以前はここで伊藤ゴローさんなんかもliveをされている。日本は住宅が密集しているから「音楽はライブハウス」というのが定着してるけど、個人的にはもっと色んな場所で音楽が溢れたら良いと思ってるので、こういうイベントは本当にもっとドンドン推奨されて定着していけば良いなぁ。

この写真も時系列まちがいだけど準備はこんな感じ。

「もう始めます。」の声でみんな続々と本堂へ。飲食はもちろん禁止なのでビールを置いて後方で正座。お客さんは最初ザッと眺めて20人位で、中には外国の方もいた。わぁ、とっても良いロケーションだけど厳かな空気だ…とちょっと緊張。狭い空間で演者と聴衆の距離がとても近いので、撮影とかしだすとどちらも気が散ると思った。カメラや電子機器は鞄にいれたままおとなしく観る。1番最初はドラムのMonnaさん。

本堂がめっちゃ似合う。

このまま瞑想始まってもおかしくない雰囲気。馨子(よくお寺にある鐘はこういう名称なんだそう)を叩いて開始。その音色を聞くと「あぁ…ここはお寺なんだ。」とありありと思う。ちょっと緊張感も漂う静かな空気の中、Monnaさんが手にしてたのはシンバルとドラムスティックだけ。
それを床に置いて叩いたり引っ掻いたりしながら、散見されてた意識がゆっくりと引っ張られて1つになってく。声も鳴らしてパフォーマンスしていたけど、この日観た4人のショウの中では一番、舞踊とかコンテンポラリーに近かったと思う。そしてとても気になったのはシンバルの1枚が3箇所もカッティングされてた事。体感的に時間の経過が解らなくなるようなショウだったけど多分10分か15分位で終了。集中していた意識を開放するようにみんなお堂の外へ。やっぱり撮影しないと勿体ないなぁ、と思いメンバーや主催の方に確認。快く「大丈夫です。」と承諾してくださる。

人生初、お寺での物販。


その後はギターのYukiさん。この日はカディ(インドの伝統着)みたいなリラックスした服を着てたけど、ステージと変わらず雰囲気に華がある。アルペジオとウィスパーヴォイスでしっとりと演奏。“美しい”という形容詞が一番似合う旋律だった。

ここからはかなりLo-Fiだけど動画あり。

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次は今回の展覧の作家さんでもあるギターのKohheiさん。これがもうクソカッコ良かった!!!
現代音楽っぽいノイズだけどドローンっぽくもありアンビエントっぽくもあり、ひび割れたようなエフェクターのかけ方もカオティックでモロ私好み。Monnaさんが途中でジャムってきた間も最高でした。

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最後はヴォーカルのTaigenさん。日本人特有の清涼な声で思わず聴き入ってしまい、手がぶれる。
こういう歌い手さんに会う事は、日本語ってやっぱりクール、と思える瞬間。

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あぁ、やっぱBO NINGENめちゃくちゃセンス良かった。インプロビゼーションでこの感じ。終わった後ちょっと余韻に浸ったままメンバー全員にすぐ「サイン下さい。」と言う私。

思い切って渡したZINEと一緒に。ご自分達のCDで良いのに有難うございます!

こないだイギリスに行った話とかちょこちょこお話もさせてもらったんだけど、Kohheiさんはやっぱり「DEERHUNTER好き好き!」と仰られてた!わー!単純に嬉しい。お家に迎える画はもうとっくに心にきめてある!
私はすごくのめりこみやすい性格で(ちょっと自分でもやばいな~って思いつつ)、時折物事の距離感が図れなくなる時があるので、BO NINGENはその存在を知ってから、ちょっとづつちょっとづつ…拾っていきたいと思い続けてたバンドなんだけど、これで「絶対今観ないと駄目!」ってなっちゃて、次の日シャングリラに職場から直行して観てきた。

そんで本番は、キレッキレッ!のパフォーム。自分達の個に自信を持ってて、もしオーディエンスがみんなソッポ向いてたとしても、同じモチベーションでライブに挑むんちゃうかな?ってくらいタフなステージングで気持ち良かった!これはやっぱりイギリスでライブしまくってるからなのかなぁ、と想像もする。早口で捲りたてるような日本語とハイトーンのシャウト。サバスっぽいギターリフ、と思いきやフュージョンぽかったりもするし、なんといっても終盤のクラウトがサイコー!!!新曲のうち一曲のギターリフはSUICIDEみたい!って思ったし、とにかく色んな音楽の要素が入ってるのに雑多じゃなくてバランスが良い。わけのわからないジャンルの造語には、このバンド当て嵌められへんのちゃうかな。恍惚のまま終演して、最後挨拶だけさせてもらった。みなさん親切で気さくで、お辞儀や握手を欠かさない人達だった。

BO NINGENはホンモノ。また観たい。

2013年8月4日日曜日

BO NINGEN 


BO NINGENのビジュアルの打ち出し方はいつ見てもいつもかっこいい。



             アー写なのにほぼ顔が視えないというのは如何なものか。
でも、そんなの凌駕しちゃうくらいこの黒髪長髪は同じ黒髪長髪じゃなくて、それぞれ全く違う個性の黒髪長髪なんだぞー!
      という事でやっとこさ来日公演観てきた  BO NINGEN 


まず最初に行ったのは大阪のナイスなスペース、Pulpにて行われてるDuo Exhibition 『0/0』

7/30(火) - 8/6(火)
13:00-20:00 ※8/2は18:00でクローズ
at Pulp (map)

東京では

at KATA[LIQUIDROOM 2F]
2013.08.08(thu)~08.14(wed)
 
OPEN 平日      15:00 - 21:00
          土日      13:00 - 20:00
 
※最終日8/14(水)は、17:00までとなります。予めご了承ください。
 
入場無料
 




    BO NINGENでギターとアートワークを担当するKohheiさんのドローイング。
Pulpの田窪さんに「パステル?」と聞くと「これはチョークなんですよ。」と、返ってきた。粗い色の粒子が、黒い紙にはじかれるように合わさっていて、とても綺麗だと思った。
大胆な感じもするけど、ぜんぜん荒々しくない、穏やかな画。
上は点描をホワイトで重ねていて更に繊細で静謐。下は「これ何ですか?」とまた尋ねたら「これは“せいざ”らしいです。」と聞いて「え?正座?」座禅なの?と即座に思っちゃったんだけど「琴座かな?とにかく星座なんですって。」と聞いて…あぁ、星かぁ!
個人的な話だけど、実は最近“星座表”ってアプリにはまっていて、ちょっとした時間によくひらいている。知識としてはアストロジーとかホロスコープとか全くゼロなんだけど。
なんか、夜空に星がほぼない街で生まれ育ってるので、たとえグラフィックでも燦々煌々としている星たちを眺めるだけで「あぁ、星ってすごいなぁ。」と、漠然と広大な気分になる。
宇宙を探したら、こんなサイケな色彩の星もあるだろうか。ありそうだ。


Sunn O)))等のアートワークで、よく目にする方も多いんじゃないかと思うSimon Fowler。
点描で描かれてて迫力満点。上はシルクスクリーンにカラーを直にのせたもので、波の臨場感が更に増してる。プリントのポスターもカッコ良かったけど、もったいない事に、作家さん本人ももう所持してない位希少なものらしく、あるのはこの展示に使われてる一枚のみとの事。


因みに展示物はプリント原画問わず、全部買える。しかも、お値段を聞いたら私にとって決して安くはないけど、頑張ったら買える金額。自分の買い物感覚で言うとデザイナーズブランドの服一着。
いやー、むしろ服より欲しい一枚がある。自分家の壁に貼ったら、とっても良いんじゃない?って一枚が。
でも、この時即決は出来なくて、とりあえず萬福寺のlive中考える事にした。

つづく